2009年 03月 14日
雨の音楽
ちょっと前に雨のドライブに似合うCDがあったら貸してほしい、と言われ
何枚か選んでて、あぁと思い出した。
学生時代よく行ってた喫茶店で聴いたレコード。
’81 Art Garfunkel ・ Scissors Cut
前のアルバムが「Watermark」。 海辺でアートが幸せそうに笑ってるアルバムジャケットを撮影したのは当時の恋人。
このアルバムは、その恋人の自殺を乗り越えて作られたもので、その女性に捧げられたもの。
その女性の写真が裏ジャケットに使われてたり、最後の曲が"Anyway, I love you"で終わってたり。 事情を知ってるとちょっと痛いです。
その喫茶店「ラグ・ドール」は木造のゆったりしたお店で窓も広くて、よくぼんやりと外を眺めながら珈琲を飲んでいたものです。
布で出来た人形カントリー・ラグドールと言われるものが、いくつか店内に飾られていて、
ご夫婦らしいお二人がいつもお揃いのダンガリーシャツを着て、静かに客を迎えていました。
そしてなぜか雨の日には、よくこのアルバムがかかっていた印象があります。
ダンガリーシャツの綺麗な水色と、雨の喫茶店と、このメランコリックな音楽のイメージは、それから何年経っても変わってません。
by bleugreen
| 2009-03-14 23:05
| 日々のこと