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さくら

年齢と共にお弔いの報せも増え、親の姿も毎日間近に見るにつけ人の死というものが身近になってきてる今日この頃。
そんな日々に慣れて行きつつも、ある覚悟というものもしんしんと感じながらの制作の日々でした。

今週から始まった倉本聰の新作ドラマ「やすらぎの郷」をちらちらと家事とかしながら観ています。
内容はもちろんのこと、中島みゆきの主題歌に毎回ウルっとくるのはどうしたものか。。

またこんな時間。 最近見つけた茨木のり子さんの詩「さくら」を貼って本日のぼんやりとした憂いを洗い流すことにしましょうか。。

ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳くらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しいとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふらふらと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と


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by bleugreen | 2017-04-08 01:26 | 日々のこと